▼館長の写真日記 令和7年4月15日付け
 山形城址である霞城公園で4月12、13日に観桜会が開催されました。満開まではあと少しでしたが、風情ある桜を観ることができました。
 ということで、開花宣言(4月8日)から観桜会までの霞城公園内外の様子を写真でご覧いただければと思います。よくよく思い返すとこの館長日誌も、もとは館長写真日誌となっていて、それがいつのまにか写真が乏しくなり単なる蘊蓄になってしまっていたのですが、ここは初心に返り、写真日誌をお届けします。



4月8日、霞城公園内の標本木による開花宣言の様子です。予定より一日遅れとなったのですが、各社マスコミが多く来ていて、市の担当者は想定外の多さに驚いていました。



この桜の開花宣言の日は、公園内の梅園が満開でした。白梅も紅梅もあります。



当館の付近の桜の様子です。当館前の通りは、霞城公園に先んじて満開となります。



山形城内はこのようなしだれ桜も見頃を迎えています。桜の隣では椿も咲き始め、梅の花とともに今春は同時に観られる状況となっています。春先の天候が不順だったことによるものとは思いますが、地球温暖化が原因という一言で説明されてしまうわけで。もっとも以前なら、エルニーニョ現象という一言で説明されてしまいそうな気もしますが。



観桜会当日(4月12、13日)は、当館のボランティア組織「義光会」も甲冑姿になり観桜会を盛り上げます。道行く人からはしきりに撮影を頼まれ、なかなかの人気です。



大手門前で来場者との記念撮影に応じる最上義光。やまがた舞子と唄方も来場。最上義光をしのぐ人気です。やまがた舞子は今年、県内出身の3人の新人が入りしました。



観桜会初日には「山めん寒ざらしそば」の献上式が行われました。「寒ざらしそば」は市内各所のそば店で供されますが、手間がかかっている分お値段もなかなかです。
今春ブラタモリが再開しましたが、昨年、同番組の撮影でここを訪れた森田一義さんが「正面からは馬の腹しか見えない」と言っていたのがこの騎馬像です。



標本木も観桜会当日は、ほぼ満開でした。近くに寄るとこんな感じです。



仮設ステージでは演劇「義光と駒姫」が催されていました。左手には語り手と演奏者が、右手に義光と駒姫がいます。豊臣秀次に嫁ぐこととなった義光の娘の駒姫が、秀次に会うこともなく豊臣秀吉に処刑されると聞き助命嘆願する場面です。それを町娘やくノ一、旅人や俳人などが観ていました。



山形城の本丸の堀と山形市郷土館の風景です。桜は今から見頃を迎えます。



山形城二ノ丸の土手の桜もこれからです。これに隣接し山形新幹線と在来線が通るのですが、標準軌と狭軌が単線で並行するというなかなか珍しい線路となっています。この土手の桜と新幹線との組み合わせは人気の撮影場所ですが、桜が散りはじめると堀の水面は花筏となりそれとの組み合わせで撮影できる場所も人気です。



◆ お知らせ ◆
◎その1
最近、大手門付近に最上義光騎馬像のマンホール蓋がかけられました。山形市ではこのマンホールカードを作成し、4月25日から当館で配布いたします。
◎その2
この春、「決定版日本の名城29山形城」がディアゴスティーニ・ジャパンから刊行されました。当館所蔵の「長谷堂合戦図屏風(複製)」も詳しく載っています。販売税込799円。当館でもお求めになれます。


2025/04/15 09:00:最上義光歴史館

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